知っていると役に立つ焼成と材料のおはなし vol.1
ポーセラーツは通常、
転写紙を貼ったあとには2,3日よく乾燥させてから
専用のお窯で約800℃の高温焼成を行います。
焼成が済んでも、800℃の高温のままでは
すぐに窯の蓋を開ける事が出来ないので、
その後は10時間以上かけてゆっくりのんびり
100℃以下まで温度が下がるのを待ちます。
なるほど納得♡
なぜ作品の受け渡しが当日ではなく、
1週間後なのかという事♡
わたしの場合は、子供が寝てからがお仕事タイムなので、
いつも夜間に焼成を行っていて、
朝起きた時にはもう開けられる温度になっています^^
最近、170℃くらいの低温焼成が出来る、
オーブン転写紙というのを目にします(';')!
ご自宅にオーブンをお持ちの生徒さまへは、
当日手渡しが出来る事がまずは一番のメリットです♡
(経験者であれば自宅作品を作り放題です♡)
ちなみに170℃転写紙のデメリットとしては、
800℃ほどで焼き飛んでしまうはずの重金属や添加化合物、
陶器用顔料の有害な成分が残っているという理由から、
口の当たる個所への使用は不可、
食品を乗せるなどは不可などの制限があります。
(アクセサリートレイや香水瓶なんて可愛いかも♡)
※600℃焼成のガラス転写紙も、
上記と同じ理由から使用制限があります。
※焼成中は200℃を超えるあたりから、
重金属が昇華していく強烈な化学臭が発生します。
(170℃の場合は臭いもそれほどではないかも?)
もっと言えば、陶器用顔料には有鉛と無鉛絵の具があり、
色の種類や価格的にも、またその発色や光沢の良さからも、
ほとんどお教室がペインティングには
有鉛の絵の具を使われていると思います。
基本的には、それらの作品を食卓に並べることはありません。
継続使用するうちに微量でも溜まっていくかもしれない、
重金属の健康被害は誰も被りたくないと思うからです。
(一度体内に入った重金属はキレート剤を使わない限り排出されません)
かく言うわたしも、生徒さまの赤ちゃんの手形足形用にのみ、
無鉛絵の具のブルーとピンクをご用意しているくらいでほぼなし(汗)
アトリエでは型を採ったことはまだないのですが、
今後いらっしゃるかもしれない大切な赤ちゃんのための、
ペイント材の無鉛アプローチは必須ですね♡
知っているのと知らないのでは、守れるものも守れません。
皆んなでシェアしてより良いポーセラーツライフを楽しみましょう^^
(もっと詳しく知りたい方はこちらを参照されると良いですよ♡)
※vol.2は完全に帰国したら受けると決めている、
キレーションについて書きたいと思います♡(未定)